6月22日の空腹時血糖値は125mg/dlでした。

 

 

たぶん、いや、ほぼ確実に、自分は高所恐怖症なんです。

とはいえ、地上数十メートルで膝が笑って倒れ込んだり、命綱も無しに叫び出したりするレベルではないと思います。

だが「高いところ=怖いもの」という方程式は、どうやら無意識レベルで成立しているらしい。

たとえば、高層ビルの展望台。
周囲が「わぁ、景色すごい!」とカメラ片手にはしゃいでいるなか、僕はというと、なるべく窓に近づかないようにしながら、床に意識を集中させて立っている。視線を足元に向けるなんて、とんでもない。

そして恐怖の感覚は、現実世界だけにとどまらない。

あの伝説のゲーム『ブレス オブ ザ ワイルド』。

パラセールで滑空する場面が多いんですが、あれですらコントローラーを握る手が汗ばむほど。

塔のてっぺんから飛び降りるなんてシーンでは、もはや心拍数が上がって、目を逸らしたくなる。

続編の『ティアーズ オブ ザ キングダム』に至っては、空を飛ぶギミックが満載。

もうね、ゲームのくせに気持ち悪くなるって、どういうこと?と突っ込みたくなる。

でも、なぜか最後までクリアできた。恐怖に震えながらも、なぜかやり切った自分が、いまだに不思議でたまらない。

そんな自分に、11月に試練が訪れます。 東京行きが決まったんです。

本音を言えば、地にしっかりと根を張って走る新幹線に乗りたかった。景色も楽しめるし、足も延ばせるし、心の安定感が段違い。でも運賃を比べてみると、明らかに飛行機の方が安い。

しかも、職場が熊本空港に隣接しているという圧倒的アドバンテージ。

出社して、職員駐車場に車を停めたら、そのまま空港に直行。数時間後には羽田に着いているという手軽さ。

コスト・時間・労力、すべてを天秤にかけた結果、飛行機に軍配が上がった。

とはいえ、飛行機にはいい思い出がない。

最後に乗ったのは、専門学校の修学旅行で北海道に行った時。

機内で急に耳が痛くなって、どうにも「耳抜き」がうまくできなかった。

あまりの痛みに、ずっと歯を食いしばって我慢していた記憶がある。後で見返した機内のスナップも、なぜか全部、妙に険しい表情ばかり。

今となっては笑い話だけど、当時はなかなかの地獄だった。

でも今回は東京。フライトはたったの約1時間。北海道よりはずっと短い。

それに、あの時は風邪気味だった気もする。耳抜きがうまくいかなかったのも、そのせいだったのかもしれない。

……と、自分に言い聞かせている。

怖さはある。でも、ちょっとだけ楽しみもある。

「きっと大丈夫」と思える程度には、大人になったのかもしれないし、あれから「怖くても進むしかない」と思えるくらいには、強くなったのかもしれない。