5月8日の空腹時血糖値は126mg/dlでした。

4日にドラクエ5を終了しました。

感想は、そうだな…以前プレイした時とは、少し受けとめ方が変わっていて、これは伴侶を選ぶイベントよりも、勇者の宿命、親と子の絆について語られるストーリーだと感じましたね。
ようは、ビアンカだろうがフローラだろうがどっちでも良くて、子供が生まれて、親の背中を観て、意志を繋いでいく…そんな話だったんです。
時が経つと見えてくるもの
初回プレイ時は、正直言ってビアンカとフローラの選択で悩みに悩んだ記憶があります。攻略本を読み漁り、雑誌などで議論を見て、まるで人生の重大な決断のように考えていました。でも今回のプレイで気づいたのは、この物語の真の主軸は別のところにあるということでした。
パパスが息子のために命を捧げ、主人公もまた我が子のために戦い続ける。そして最終的には、息子が父の意志を受け継いで真の勇者として覚醒する。この三世代にわたる壮大な物語こそが、ドラクエ5の本質だったんですね。
父という存在の重み
パパスの死は、当時も衝撃的でしたが、今となっては違う意味で心に響きます。彼は息子を守るために、文字通り命を投げ出した。でもそれは単なる犠牲ではなく、息子に「守るべきもののために戦う」という意志を託したんですよね。
主人公が奴隷として過ごした10年間も、決して無駄ではなかった。むしろ、理不尽な現実と向き合い、それでも希望を失わずに生き抜く強さを身につけた期間だったのかもしれません。パパスから受け継いだものは、血筋だけでなく、そういう精神的な強靭さでもあったのでしょう。
親になることの意味
結婚して子供が生まれるシーンは、物語の転換点でもありますが、主人公自身の内面的な変化も表しています。今度は自分が「守る側」になる。パパスがそうであったように、家族のために戦う理由が生まれるんです。
石化した妻を救うための旅も、表面的には愛の物語に見えますが、実は「家族を守る父親の物語」でもあるんですよね。主人公は父パパスと同じ道を歩んでいる。ただし、パパスとは違って、主人公は家族を救うことに成功する。ここに世代を超えた成長があります。
真の勇者の誕生
そして息子が真の勇者として覚醒する瞬間。これこそがドラクエ5のクライマックスだと思います。血筋だけでは勇者にはなれない。パパスから主人公へ、主人公から息子へと受け継がれた「人を守ろうとする意志」があってこそ、真の勇者が生まれるんです。
息子は、祖父パパスの勇気と、父である主人公の愛情を受け継いで育った。だからこそ、マスタードラゴンに認められる資格を持っていたんでしょう。勇者の証は、単なる血筋ではなく、受け継がれた意志の証だったんですね。
娘の存在も忘れてはいけない
ところで、息子ばかりに注目しがちですが、娘の存在も重要です。彼女は勇者ではないかもしれませんが、家族の絆を象徴する存在として、物語に温かみを与えています。魔法の才能に長けた彼女もまた、両親から受け継いだものを大切にして成長していく。
家族というのは、一人の英雄を生み出すためだけにあるのではなく、それぞれが互いを支え合い、成長していく場なんだということを、娘の存在が教えてくれます。
ビアンカVSフローラ論争について
改めて考えてみると、ビアンカとフローラの選択で熱く議論していた当時の自分が少し恥ずかしくも、懐かしくも感じます。もちろん、どちらを選ぶかで若干のイベントの違いはありますが、物語の本筋には大きな影響はない。
重要なのは、誰を選んだとしても、主人公が家族を大切にし、子供たちに愛情を注いで育てるということ。そして子供たちが、その愛情を受けて健やかに成長するということ。パートナー選びは確かに人生の重要な決断ですが、それ以上に大切なのは、選んだ相手と共に築く家族の形なんですよね。
現代に響くメッセージ
今の時代、家族の形は多様化していますし、親子関係も複雑になっています。でもドラクエ5が描く「親から子へ受け継がれる意志」というテーマは、時代を超えて普遍的なものだと思います。
血のつながりがすべてではないし、完璧な親である必要もない。パパスだって、息子のために命を落とすという結果になってしまった。でも、彼が息子に託した想いは確実に受け継がれ、やがて次の世代へと引き継がれていく。
現実の私たちも、親から何かを受け継ぎ、そして次の世代に何かを残していく存在です。それは必ずしも目に見える財産や地位ではなく、生き方や価値観、愛情といった目に見えないものかもしれません。
ドラクエ5を今回プレイし直して、改めてこのゲームの奥深さを感じました。表面的には冒険活劇ですが、その根底には家族愛と世代継承という、人間の根源的なテーマが流れている。
年齢を重ねることで見えてくる景色があるということを、このゲームが教えてくれました。きっと10年後にまたプレイしたら、また違った発見があるのでしょう。そう思うと、名作と呼ばれるゲームの価値は、何度プレイしても新しい発見があることなのかもしれませんね。
さて、次は何をプレイしようかな。
ええ、DQ6ですね。それしかありませんね。
。