私は今年の2月12日から断酒を始めました。

アルコール依存症とまではいかなくても結構な酒飲みで、一か月前には紙パックの清酒五合を週2~3回飲んでいました。週末は夜勤なので、夜勤明けにイオンでお酒を買って、自分の好きな物を料理して飲んでいました。

私の親父はどこに出しても恥ずかしくないくらいの依存症で、56歳で心不全で亡くなりました。今の私の年齢ですね。

私の母親の兄も、これまた愛すべきアルコール依存症で、この人は一人暮らしだったんですけど、認知症を発症後、さらに依存度がひどくなって、施設で預かってもらうことになりました。保証人は私です。

叔父は「焼酎が飲みたい」と何度も施設から脱走を企てました。別に騙して入所させたわけではないのです。施設に入ればお酒は飲めなくなると説明し、本人も了解したんです。子供のように駄々こねる叔父に施設職員も相当手を焼いていたようです。私も何度も呼び出しを食らいました。結局、84歳で肺炎をこじらせて亡くなりました。

それで今回の私の断酒のトリガーを引くことになったのは、日本人形のような見た目の可愛らしい女性でした。ほんの二か月前のことです。あまり詳しいことは書けないのですが、その方は禁酒中にスリップを起こして、人格が豹変しました。顔貌も目と口角が吊り上がり、ギラギラとした眼差しで周囲の人間を睨みつけるのです。ちなみに「スリップ」というのは、禁を破って飲んでしまうことです。

ああ、結局は誰でもこうなるのか…と思いました。

「脳が壊れる」という危機感なんでしょうね。私はその後も何度かお酒を飲みましたが、やめたいという気持ちが強くなってきて、とうとう一か月前に職場の仕事仲間に「俺、もう酒やめる」と打ち明けて、それでやめました。

それまで酒を断つという試みは何度も行ってきたので、どんなときに自分が一番飲みたくなるのか、判っていました。

夜勤明けなど、激しく消耗した後に、飢餓感があるまま帰宅すると、まず間違いなく酒を買ってしまいます。

気が付くと、イオンの酒売り場に立っているのです。

まさか夜勤をやめるわけにはいかないので、夜勤を終えてタイムカードを押したら、しばらく職場にとどまって、おにぎりやパンを食べて満腹になってから、帰途に着くようにしました。

一度は職場でノンアルコールビールを飲んで、それで大丈夫だろうと車を運転したのですが、やはり帰り道にお酒を買ってしまいました。ノンアルコールビールや炭酸飲料は、確かに手っ取り早く満腹になりますが、すぐに満腹感は消えてしまいます。所詮液体だからです。それなら帰り道にイオンに寄るという習慣自体を失くせばいいんじゃないかと思うんですが、実は職場から自宅への帰り道に、イオンやゆめタウン、コンビニの看板を腐るほど拝まなきゃならないわけで、恐らくどこに行っても今の日本はこんな環境だと思います。自己管理の日常において、そこから逃げることは不可能だと思います。

だから出来るだけ飲酒欲求を引き起こさない状態に、自分を誘導していく必要があるんです。

…と書いてきましたが、何だかちょっと長いですね。今日はここまでにしましょう。この続きはまた書きます。