私は53歳の時に心筋梗塞を起こして、カテーテル手術を受けました。2カ月入院しましたが、退院後すぐに仕事を再開しました。

子供の頃から短距離走は得意で100mなら12秒台で走れたんですが、長距離は全然ダメ。走っているうちに息が出来なくなってくるんですよ。だから体力測定とかで1500mを走らされると、そうとう下位でゼイゼイと喘ぎながら死にそうな顔をしてゴールしたもんです。

足は速いのに、長く走れない。年を経ても、これは体質のせいだと思っていました。

この傾向はずっと50代までずっと続いていて、心筋梗塞発症の1年前には、歩くだけでも息切れしていました。

やがて階段を上ったりするだけで、かなりの息苦しさを感じ始めます。食道付近や背中に痛みを感じるようになりました。

ある日、胸を指さして「ここが痛いのって、何でしょうねぇ?」と上司に洩らしたら、即刻検査を受ける羽目になって、その翌日に手術を受けることになりました。

「あんたよくここまで歩いてこれたねぇ…」医者は呆れ返っていました。担当医が言うには、死ぬ一歩手前だったそうです。僕が立ち上がろうとすると、医師と看護師が慌てて制止します。「く、車椅子で移動しましょうね」

それで無事に手術が終わって、その翌日にはもう廊下を歩いたんだけど、確かに苦しいのは無くなっていました。

さらに二日後、リハビリが始まって、廊下歩行を勧められたので、歩いてみると何かが違う。

息苦しくない。いや、それどころか何か栓を抜いたように、呼吸がしやすいんですよ。歩行スピードを上げても全然苦しくならない。グングン加速してみる。まるで超人に生まれ変わったみたいです。すげーぞ、こりゃ。

入院の二か月間のうちに、食事や運動などの重要性について学習するわけですが、僕はこんな劇的な変化を体験したというのに、帰宅すると早速酒を飲んでしまいました。

体重も入院時には二桁になっていたんですけど、帰宅したらあっという間に三桁に戻りました。そうならないように、心に決めて退院したんだけど、長年の生活習慣はすぐには矯正できないものです。

それで瞬く間に元のデブに戻ってしまいました。心臓の方は薬を飲んでいるので安定していましたが、さらに糖尿病を発症してしまい、血糖コントロールに悩まされます。

また、せっかく息切れしなくなったというのに、運動が継続しないということにも悩んでいました。

なぜ運動が続かないか、飲酒のせいではないかと考え、断酒に踏み切りました。今から一年前のことです。もう充分飲んだはずだし、この辺で酒を止めないと老後が悲惨だぞ、と危機感を持っていたのです。依存症だった叔父の世話をしたことも良い教訓になりました。

そのあと、このブログを立ち上げました。読み返すとりょう然なのですが、運動習慣を身に付けることに関しては、全然成果がないし、相当苦労しています。きついわけでも、時間がないわけでもありませんが、ああでもない、こうでもないと言い始めて、全然続かないんですよ。

一番良くトライしたのが「ウォーキング」です。それが妥当だと思うし、医者にも勧められたから。外を歩くのが億劫だからというので、ウォーキングマシンを設置してみたんですが、なかなか歩きませんね。

運動しないなら、食事量を減らすしかないと考えて、断食を行いました。結果はひどいことになりました。血糖値が爆上がりし、Hb1Acも8%をマークしました。糖尿病の二次合併症へと突き進むステージに立ったわけです。


それでつくづく思ったわけですけど、やはり運動はしなくちゃ駄目です。しっかりと三食食べて、運動すること。もう運動は必須です。そこを自覚出来たことが、僕の断食生活における収穫だったと思います。

史上最悪の検査結果を叩き出したその夜、僕は何を思ったか、裏手に立てかけてあるクロスバイクに跨って、家の前の急坂を駆け上りました。

我が家はアップダウンの激しい住宅街の中にあります。急坂を駆け上りたきゃ、いくらでも坂はあります。立て続けに三つの坂にトライして、ヘトヘトになって、玄関にたどり着きました。

その翌日も、翌々日も坂にトライしました。不思議なもので、帰宅するたびに、自転車に乗るのが楽しみになってきました。もう一か月近くこんなことを続けています。

すると不思議なことに、お腹が凹み腹筋が固くなってきました。日中や夜勤の業務を終えても、全然疲れなくなりました。血糖値も安定しています。96mg/dl

先週、職場の渡り廊下をダッシュしてみたら、身体がふわっと浮くような高揚感を覚えました。何でダッシュしたんだろうとその時は首を傾げたんですが、その次の日、自宅のゴミ出しのついでに付近の区画を走ってみたら、割と軽やかに玄関までランニング出来ました。

俺って、歩くのは億劫がるのに、走るのは好きらしい。

ただ医者には「走るな」と釘を刺されていますから、どうしたものかな。無意識に駆け出しているということは、身体が健康になってきているという証拠です。

しかしながら…体重が110kgあるんで、今は痛くないけれど、習慣化するといずれ膝が痛んでくるだろうな。

そこで両膝にあらかじめランニング用のサポーターを巻いて走ることを思いついて、早速アマゾンで安いやつを購入しました。

今朝、可燃ごみを出すついでに、サポーター着用で走ってみたんですけど、未着用時に比べ、膝への負荷は少ないようです。膝問題はこれでクリア出来そうです。

今のところ、走行距離700mですね。この距離をしばらく続けて、徐々に距離を伸ばしていこうと思います。

医者には黙っておくことにしましょう。

さて、これが今年最後の記事になるのかな?

何かまた書くかもしれませんが、皆さん、良いお年を。





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