6月4日日曜日の空腹時血糖値は109mg/dlです。

延期に次ぐ延期で頓挫しておりました妻プロデュースのフォト婚ですが、ついに動き出しました。

5月29日に衣装合わせを済ませ、入金も済ませました。熊本市の老舗写真館で、今月19日に執り行われます。パチパチ。

いやぁ、実は衣装合わせの前日に、「アレ、体調悪いから、断っちゃった」と言われた時、普段温厚な僕も、怒髪天を衝くといった感じで怒鳴っちゃいましたよ。

料金が高いだの、僕の衣装が気に入らないだの、対応が悪いだのと、アレコレ難癖つけて二転三転していたけれども、僕にとっては取るに足らないことなんです。

彼女主導で進行している以上、僕が意見することは極力控えることにしていました。でもその度に、職場に休みを届け出て、休みを変更して、自分の抜けた穴について頭を下げる必要があります。

体調が悪いったって、僕より明らかに楽そうに過ごしてるのに、どうも面白がっているような、弄んでいるような悪意を感じてならないんです。

どうもね、僕が早く厄介ごとを片付けたがってることを、見透かしてるようなのね。

「あなたが一人でやってるわけじゃなくて、僕も常々同伴してるだろ。一緒に頑張ってるんだから、せめて断る前に一言教えてくれ」とか散々罵声を浴びせちゃって「ああ、もうこれでお終いだ」と憮然として、その日が終わりました。

俺って普段は声が低いけど、本気で怒ると声が高くなることを、その日初めて知りました。もう声帯がお空の彼方へ飛んでいってしまいそうなファルセットボイスだった。

翌朝、「今日、行く?」って、神妙な顔をして部屋に訊ねてきたもんだから、「もう断ったんでしょ?」と言ったら、「電話してみる」って速攻電話でキャンセルをキャンセルしてきた。「OKだって」

オレ、口ポカーンだった。フォト婚って、そんなに融通利くのかい。

俺がギャアギャア言ったのも、満更無駄ではなかった。

写真館で用意してくれてた僕のタキシードは、サイズがピッタリだった。念のためサスペンダーも用意してくれてたけど、それすら必要なかった。

見るからにローカルタレント「英太郎」に似てて、まぁ適度にガッカリしたけど、許容範囲の見苦しさではある。これはこれで合格にしとこ。

主役である嫁なんだけど…。

おぉ、何だ。こんなに奇麗じゃないか。今撮っとかないと、もったいないゾ。

というわけで、衣装合わせを終え、清算を済ませ、撮影本番の打合せを行った後、帰宅しました。

帰宅中の車の中で、「英太郎」の話を切り出すと、妻は「あんなには太ってないわよ」とやんわり慰めてくれました。

あんまり全身が映る鏡の前で正装する機会ってないからな、想定内のコラテラル・ダメージ(やむを得ない犠牲)だな。

それにしても今月19日に、本当に終わるんだろうな。終わらんのなら、僕は泣くぜ。本当に。