9月3日日曜日夜勤明けの空腹時血糖値は106mg/dl。
自炊とはいっても、別に別居したり単身赴任をするというわけじゃなくて、まぁ電子書籍化のことですね。自前の書物をバラして、スキャンして、スマホで読めるようにすることです。
前にも書いたことがあるけど、小説の文庫本がたくさんあって、これを捨てようか、どうしようか、と困っていたんです。
中には亡くなった親父のものもあって、これが結構古くて、今BOOKOFFを探しても見つからないようなものばかり。
メルカリとかに出品しても、おそらく儲けはほとんど出ないし、くたびれもうけに決まってる。
でもちゃんと読んだ人間にとっては、やはりそれなりに価値があるんですよ。
それでこれまでは、フラットスキャナーに両開きで伏せて、コピー機のごとく読み取っていたんですけど、これがかなりの重労働。
読み取るだけならまだしも、グチャグチャに認識されたテキストを、体裁よく整える必要もあって、これをやってるだけで五十肩の痛みが悪化して、もう嫌になってくる。
改行、誤字修正、ページ番号削除…。延々とこの繰り返し。
でもスマホで書籍データを持ち歩くようになると、かなり読書量が増えてくるんですね。
隙間時間にスマホでつまらないWEBページを読んでたのが、一転読書時間に変わるわけです。
僕のような人間には、ネットサーフィンよりも小説のほうが充実を感じます。
文庫本の細かい字も、年齢と共に読むのが辛くなってきた。
スマホに落とし込んで、拡大したり暗転したりできたほうが、かなり楽。
音読とかもやってくれるし、押し入れから本を探し出してくる手間もない。
ただ、自炊するのがホネです。
つまりそれなりに省力化しないと無理だと、最近になってようやく分かってきた。
そこで、あまり予算は掛けられないけど、スキャナーだけは奮発しました。
ScanSnap ix1600 という機種です。
おそらく現在、最高のドキュメントスキャナーじゃないかな。
ヤクオフで入札してみたんだけど、これがかなりの激戦で、なかなか落札出来ない。
新品価格近い値段なので、おいそれ落札出来ません。
色々調べたんだけど、ある程度使用したら、交換しなきゃならない部品があるそうで、中古で手に入れても、すぐに部品交換が必要になるケースもあるらしい。
だから僕は新品で買っちゃいましたよ。
この機械は、例えば文庫本だったら、表紙を剥がして、中身を何分割かにバラして、糊付け部分をカットしなきゃならないんだけど、そこはそこで専用の裁断機というのがあるんですよ。これもやはりウン万円するらしい。
でも僕は買わなかった。買う必要がない!!と力説するYouTuberがいて、カッターナイフだけで十分だと彼らは言うわけ。
そこでカッターナイフとカッテイングマットだけで臨んだんですけど、本当にカッターだけで済んじゃいました。
たいした手間でも無かったです。
文庫本って、紙質が柔らかいのかな?まったく苦も無く解体出来てしまいます。ああ、損しなくて良かった。
パラパラになった文庫本をスキャナーにセットすると、サーッサーッとスキャンが進みます。
「取り込んだ後、どうすんのだろ?」と漠然とした不安があったのですが、いつの間にかWiFiでパソコンと繋がっていてですね、スキャン結果がPC画面に出てるわけです。
何かスゲーな、おい。
全然何にもしてないぞ、オレ。
どうでもよさげな本を二、三冊自炊した後、決心して「武器よさらば」の電子化を断行しました。
僕の一番好きな小説です。解体直後の写真がコレ。
僕が20代に買った本だから、もう相当な年代物。
解体するにも、糊付けが化石化してて、勝手にページが裂けていく。簡単に手で分解出来ました。
全部で500ページ弱でしたけど、スキャンの所要時間は3分ぐらい。
出来上がったPDFをOCRソフトで読み取って、テキストファイル化。
ページごとに上の方に「武器よさらば」って出てくるので、これをエディターで削除して、ページ番号も邪魔なので削除する方法を勉強しなきゃな。
「正規表現」っていうらしいですけど。
他にいい方法はないですかね。もっとラクな…。
ともあれ、ようやくゴールが見えてきました。
「武器よさらば」は、捨てるのは忍びないけど、どうせまた買っちゃうだろうし、まっいいか。
本を捨てたいというのではないんですよ。
読書をもっと手軽に出来るよう、フレキシブル化してるんですよ。
そう、フレキシブル、フレキシブル。