7月20日日曜の空腹時血糖値は125mg/dlでした。

 

11月の東京行きに関して、妻と色々話すことが多くなりました。

僕の方は呑気なもんで、デフリンピックの開会式が終わったら、デフの人がやってるスタバに行ってみたいとか、朝方の電車の移動は大変そうだなとか、あとどっか行けるとこないかなとか、そんなことです。

妻の方は、熊本に残していく母親の心配ばかり。

あの人は認知症だし、とにかく気性が激しくことごとく便乗型。「私を、私を連れて行け」と一悶着あること必至なんで、本人には何も伝えないことにした。

義母は気が強いんだけど、身体が弱くてはっきり言って病人です。旅先で容態急変する可能性が高いんですよ。

だから連れて行けない。

連れて行くぐらいなら、取り止めた方がマシ。

でも、熊本に義母を一人置いて、大丈夫かしら…と妻が色々と考えるんですよね。せいぜい五日間なのに。

「一人置いて」って言うけど、老人ホーム暮らしなんだし、全然心配ないでしょ?面倒見てくれる介護者は常に側に居るわけだし…。

そんなの放置でイイじゃん。ホームにだけ旅行を届け出れば。

妻は自分の弟に相談し、僕らが帰熊するまで、弟がホームに様子を見に行くという手筈まで考えてしまった。

彼女の弟って、大分だぜ。
わざわざ九重連山を越えて来るのかい?

アホくさ。

そんなこんなで、妻の心配性は加速の一途を辿る。

「もし東京にいる間に何かあったら…」

ああ、始まった始まった。

僕は内心「またか」とため息をつく。

毎度毎度、何かあるたびにこの調子。心配の種を見つけては、それを理由に行動を制限しようとする。

確かに義母のことは気にかかるだろう。でも、それを言い出したら一生どこにも行けやしない。

「大丈夫だって。何かあったらホームから連絡来るし、弟さんにも一応お願いしておくのなら安心でしょ?」

「でも、でも…」

「でも」が始まると長い。

僕は心の中で舌打ちしながら、無責任な思考を巡らせる。

…あんたのおっかさんは、俺の親に比べたら、もう十分長生きしたじゃないか…。

そんなことを考えてしまう自分は、まさに「ろくでなし」だと、妻方の親類には思われているらしい。

妻が散々吹聴したからね。

でも、そう思われても、事実は事実なんだよな。

どうも妻方の家系は「優し過ぎ」なんだよなぁ。

義母は義母で甘え過ぎてて。

親離れ、子離れが出来てないというか…。

付き合いきれませんよ。