夜勤明けにまたしても体調に異変がありました。
「今朝はやけに冷え込むね」と周囲の人間に洩らしながら、建物内の暖房のスイッチを入れて回っていると、パートナーが「今朝はそんなに寒くないわよ」と不思議そうに訊いてきます。
「えっ、こんなに寒いのに。ウソだろ」と訝りながら業務を消化しました。パートナーは痩せ型ですが、半袖のユニフォームで立ち回っています。僕はこんなに太っているのに、カーデガンを着込んでもまだ寒い。暖房を入れたのにちっとも暖まらない。そうこうしているうちに、今度は身体のフラツキが…。
そして、お決まりのように強烈な空腹感に襲われました。
血糖を測ってみると、67mg/dl。完全な unknown territory (未知の領域)です。
慌てて控室からチョコレートやクッキーを探し出してきて、むさぼり食べました。
先週のこともあって、すぐに低血糖の疑いを持てたので幸いでしたが、知らずに仕事を続けていたら、恐らく意識障害を引き起こしていたと思われます。間一髪だったと思います。
後に主治医に報告して、夜勤時にはシュアポストを飲まないように指示されました。
「いやぁ、それにしてもhayaさん。血糖が下がって良かったね」って呑気なことを言ってたけど、下がり過ぎだって。あんたの処方のせいだぞ。
さらに気がかりがひとつあります。
最近、僕が夜勤の時に限って、チョコレートを始め菓子類が忽然と消失しているわけです。まぁパートナーが事情を説明しれくれてるだろうし、誰も全然気にしていない様子だけど、今度個人的に差し入れでもしなきゃな、と思っているところ。
自分で自分用のを買ってくればいいんだけど、長年の習性で菓子類を持ち歩かないんですよ。持ってれば確実に食っちまうので。だからこういうのっぴきならない事態になると、他人のお宝を奪うという手段に走ってしまうわけ。窃盗だぞ、これは。
というわけで命からがら仕事を終え、無事に帰宅して最初にやったことといえば、ヘルメットを被りグローブをはめ、自転車でミニサイズのヒルクライム(坂登り)を楽しむことでした。
ハムストリングスや背筋がパンパンになるまでペダルを漕ぎます。ちっとも痩せませんけど。
臆病だか命知らずだか良く分からない、懲りない男。
「モールコップ」という低血糖ばかり起こしている警備員の映画がありましたが、まさか自分がこうなるとは…。
とにかく夜勤前には、かりんとうを買っとかないと。