これから書くのは全くの事実ですからね。これっぽっちもフィクショナイズしてないですからね。
昨日、「当分走りません」って記事を投稿して、これでもう走んなくて済む、と一段落した気分で仕事してたら、駐車場である人物と出会いました。記事投稿から4時間も経ってない昼下がりです。
25年前に僕を雇い入れた雇用主の奥様で、ご主人が亡くなってからも、ちょくちょくお会いするのですが、この人、会うたびにズケズケと物を言う癖があって、繊細な僕としては超避けておきたい人物だったのです。
でも昨日は、とにかく唐突に彼女が現れ、にこやかに歩み寄ってきました。その目線は確実に僕にロックオンされていて、どうにも避けようが無いわけですよ。
近年、認知症が進行していて、言うことに拍車が掛かった印象の彼女ですが、開口一番「あなた、痩せたわね」とおっしゃるわけ。「いえいえ、ご冗談を。ちっとも痩せてませんよ」と否定すると「そうかしら、とにかくだいぶ痩せたわよ」とそれだけ言って、どっかに行っちゃったんですよ。
「何だぁ?あれは…」と釈然としないまま立ち尽くしていたんですけど、それからも何事もなかったかのように、業務を続けました。
何事もなかったかのように…。
でも彼女は僕の中に、ある火種を投じて行ったことに、その時は気付きませんでした。
帰宅時、マイカーを運転中に「周回コースを一周するくらいなら、大丈夫かもしれんなぁ」とか「ブログに『走りませんって宣言しちゃったもんなぁ』とかブツブツと独り言を言ってました。しかし、ブログに書いたから走らないというのも変な理屈です。
家にたどり着き、そそくさと着替えを済ませて、2.5kmほど走ってきました。ほとんどノロノロした感じのジョグですけど。一周して「まだ走れそう」という感じでしたが、そこで止めておきました。
その後、入浴して寛いでいると、凄く満ち足りた気分になってきて心地よい気分なんです。10km走らなきゃ得られないと思い込んでいた感覚が、わずか2.5kmでOKだったとは…。
エンドルフィンとかドーパミンとかが分泌されてんのかなぁ、と考えながら、そんなに距離にこだわる必要はないんだ、と認識を新たにしました。
妻に昼間の奥様の話をすると「シルエットがすっきりしてるもん」と彼女も否定しませんでした。なかなか自分では分からないものです。
「舌の根も乾かないうちに」って言い回しは、悪事や悪癖への戒めによく使われますが、今日はとっさに浮かんで気に入っちゃったんで、使わしていただきました。まぁ、前言撤回ってとこですね。
しばらくは2.5kmをノロノロと走ります。少しづつ距離を伸ばしますが、冬場は長くても6kmぐらいで良いんじゃないかと思うんです。
ということで、これからもよろしく。