さて、断酒に関する話は、今回で終わりです。今日は断酒一ヶ月後の心身の変化について、お話ししたいと思います。
一般的に知られてることを述べると、また長くなりそうなので、ここでは僕自身に顕れた、面白い変化に的を絞って述べてみたいと思います。
まず一つ目は頻尿が解消したことです。
コーヒーやアルコールの過飲は、前立腺に良くない影響をもたらすということは最近知りました。
一年前からどうもオシッコが近く、唐突に尿意が訪れるようになりました。場合によっては、トイレが間に合わず、ズボンに染みを作ってしまうことも度々でした。
排泄について、かなり危機感を抱えたまま過ごしていました。老人用パンパースの購入を考えたくらいです。
それが断酒後、それがすっかり鳴りを潜めてしまいました。尿意の訪れも自然です。夜間4~5回トイレに立っていたのが、現在では一回行くだけで済んでいます。
断酒前は不眠に悩まされましたが、その主な理由が夜間頻尿でした。今では朝までぐっすり眠れています。
ただ、頻尿は解消したとしても、僕ぐらいの年齢の男性は前立腺肥大が多いそうです。現在、頻尿は治まっていますが、前立腺の検査は、近々受けてみようと思っています。
二つ目の断酒後の変化は、集中力が維持できるようになったこと。
断酒前はこういうブログを書いてても、自分で考えをまとめるのが億劫で、他人の文章をリライトしたり、ある程度文字数を稼いだら「もうこの辺で良いや…」と、適当に切り上げていました。
本来文章を書くのが好きな人間なのですが、いつの頃からか、こんないい加減な姿勢でライティングに臨むようになりました。断酒して分かったのですが、これもアルコールの影響でした。
断酒後しばらくしてから、物凄く執筆意欲が湧いてきて、自分の言葉で文章を綴れるようになりました。
ちょっとは脳が持ち直したのかな、と思いました。
そして最後になりますが、こんなことで喜ぶ人間も珍しいと思いますけど、カラオケが楽しくなりましたね。
断酒前には相当歌が下手になっていたはずです。何故ならば、若い頃に楽に歌えたレパートリーが、ここ数年は高音の部分で必ずつっかえてしまうからです。
大体僕は松山千春とか、ガチガチのニューミュージック世代なんです。カラオケではハイトーンの歌手を得意としていました。
ところが、肝心の箇所で、喉がうまく開いてくれない。…というか、まるで喉に栓をされたように、声が詰まってしまうんです。声を出そうと力めば力むほど、喉の筋肉が声帯を締め付けます。
いくら努力しても、この現象は解消しませんでした。こうなると必然的に曲のキーを下げて対応するしかありません。当然、歌っててちっとも楽しくない。加齢による退化現象だと、半分諦めていました。
ところが、ところが…。
実はこれもアルコールの仕業だったんです。
素面(しらふ)の状態とアルコールの入った状態では、後者が常に声を張った歌い方なんですね。大昔の応援歌のような単調な曲ならいざ知らず、サビのハイトーンを気持ち良く伸ばすメロディアスな曲を歌うには、ある程度力を抜くことも必要なんです。
つまり微妙な緩急が必要とされているのに、力で押し切ろうとしていた…それが音痴になった理由で、そうさせていた原因が、アルコールに他なりませんでした。
断酒後に風呂場で口ずさんだら、恐ろしく高音が出ているので、ビックリしましたよ。
何だ、俺まだこんなに歌えるじゃん。
最近の若いシンガーの歌が覚えられないのも、アルコールのせいでした。久しぶりに音楽番組をチェックしましたが、今の若い世代もなかなか良い曲を歌っています。昔の曲に固執するのは、新しいものが覚えられないからで、やはり脳が柔軟性を失っていたからだと思います。
他愛もないことで喜んでいますが、僕にとっては今後の人生を楽しんで生きていくために、これは好ましい変化です。
このブログは、僕自身の自己管理に役立てようという意図はあっても、決して他人を啓発する目的で運用しているわけではありません。
この一連の記事をお読みなったドリンカーの方で、どうも人生がつまらなく感じている方がいたら、それは現在のあなたの感じ方がお酒によって変容しているのかもしれません。この際、禁酒・断酒を試してみるのもおすすめです。
僕の駄文があなたのお役に立てたら幸いです。(笑)