4月20日夜勤明けの空腹時血糖値は134mg/dlでした。
ここんとこ血糖値が高いです。間食は控えているのですが…。

最近、レトロゲームにハマっちゃって、いい大人がこれでいいのかな、と考えることが多いです。
何か、自分はゲームなんてものは下賤な趣味だと考えているところがあります。ゲームにうつつ抜かしている姿は傍から見れば馬鹿にしか見えないじゃないてすか。出来るだけそんな醜態から距離を置いて暮らすべきという、信条があったんです。
それを「ゼルダの伝説」が見事粉砕してしまった。
特にライネルとの死闘は、我ながら凄かった。
大げさではなく、本当に何百回倒されたんだろ?
あの時、初めて自分が負けず嫌いなんだと認識しましたね。
「ゼルダの伝説」との出会いは完全な偶然でした。
たまたま妻のSwitchをいじっていたら、ブレワイがインストールしてあって、リンクが記憶喪失のまま、右往左往している出だしを見て自分のSwitchに妻のソフトを差し替えました。
だいたい「ゼルダの伝説」シリーズは、唐突に話が始まるものが多くて、人の気を引くのが上手いですね。
最初はね、「子供のころと違って、今さらゲームなんてハマるわけないだろう」って高をくくっていたんです。
そもそも「ゼルダ」なんて名前だけは知ってても、やったことなかったし。
でも、開始3時間後には既に「明日の仕事、休めないかな」と考えるほど没頭していました。
特に衝撃だったのはライネル。あの半馬半人の怪物との初遭遇は忘れられません。
最初は「なんだこいつ、話せるのかな?」と近づいたら、一撃で木っ端微塵。
妙に落ち着いた物腰で近づいてくるもんだから、会話が出来るのかな?と思いきや、刀剣を上段に振り上げて、ドーンと。
そこから始まった壮絶なリベンジ劇。
毎日の空き時間はすべてライネル対策の情報収集とスキル向上訓練に費やされました。

ネットで攻略法を調べ、動画を見て研究し、操作を練習する。
まるで受験勉強のよう。いや、受験勉強より真剣だった。
「よし、今日こそは!」と意気込んでチャレンジしても、あっさり倒される日々。でも不思議と諦められない。「あとちょっとだったのに!」「次は絶対に!」という言葉を何百回繰り返したことか。
職場で「最近どうしたの?」と心配されたときは、「ライネルに300回くらい殺されてる」と答えても何のことだか通じないので「ちょっと睡眠不足で」と応えたけど、睡眠不足の原因は明らかにライネルですからね。
「夢の中に、あいつが出てくる」くらい。
そして迎えた記念すべき日。勤務シフトの都合で3日間の連休があり、その初日にして遂に初勝利!
操作がぎこちなく、回避も完璧ではなかったけれど、なんとか倒せた時の快感といったら!思わず両手を突き上げて「やったーーー!」と絶叫。
妻にドン!と壁を叩かれる程の大騒ぎでした。
それからというもの、次々と別の種類のライネルを倒すのが目標になっていきました。青いのも白いのも金色のも。
全種類制覇するまで眠れない!なんて使命感に取り憑かれていました。
自分でも不思議です。普段は「時間の無駄」「生産性がない」と否定的に考えていたゲームに、こんなに熱中するなんて。
でも、あの原始的な喜びは、何物にも代えがたい。
狩猟社会へ先祖返りしたみたいです。
「ゲームは下賤な趣味」って思い込みも、実は単なる偏見だった。
考えてみれば、物語を楽しみ、難問を解き、戦略を練り、操作技術を磨く。
これって結構総合的な知的活動なんじゃないかと。
今の若い人たちの潜在能力は侮れないですよ。
僕も血糖値によりダメージを受けていた脳細胞が、ゲームによって活性化されている気がします。
最近では家庭でも妻に「ゼルダ」の話をしてみたら、意外にも盛り上がりました。
「私もライネルには100回は殺されたのよ!」なんて共感の声も。
思わぬところで夫婦の新しい会話のきっかけができて嬉しかったです。
思い返せば、子供の頃はテレビゲームなんてなかった。
初めて出会ったのがMSXで、もう20代なかばだった。
「大人になったら卒業すべきもの」という固定観念ができていて、社会適応というステージに立った時、ゲームから距離を置くのが妥当だと思っていた。
でも人生、楽しめるものは素直に楽しめばいいんじゃないか。
60歳でそう思えるようになりました。
ゴールデンウィークは、ゲーム三昧の日々を送ろうと思っています。
もちろん血糖値も心配だから、運動は欠かさずやるつもりですけど。
…あ、今はドラクエ4に取り組んでいます。たぶん連休前までには、クリア出来るんじゃないかな。プレステ2にワイヤレスコントローラーを繋いで、パソコンに画像出力しています。
やっぱり大きい画面は、没入感が違いますね。
もう物語も後半なので、そろそろ「ドラクエ5 天空の花嫁」も取り寄せとかなきゃな。
ん?僕はビアンカとフローラ、どっちもやりました。
どっちでもいいんじゃないかな、この論争。