今朝の空腹時血糖値は103mg/dlです。

よろしい。

 

僕の職場から先日、親しいスタッフが辞めていきました。辞めてほしくない人です。

辞めた理由は、身体的に限界が来たから、というもの。

一部のスタッフからは、上司との人間関係がうまくいってなかった、という話を聞いたんですが、俺だってうまくいってない。僕はやはり本人の言う通り「身体のガタが来た」からだと受け止めています。

良い人だったんだけど、何かひどく回りくどい話し方をする人で、話の途中から「結局、何を言いたいわけ?」とイラつかせる所もありました。煮え切らない感じのお人好しってタイプ。だけど、皆から好かれてたな。

感情表現が豊かで、屈託のない人です。

長年、右手がひどく震える症状に悩まされてて、あの人の仕事はライティングがほとんどだから、年齢のせいでペンを持つのが苦痛になったそうです。書き損じが目立ってきて、辞めたいとこぼすことが多くなっていました。

恥ずかしながら、このIT社会において、今だに紙に字を書かせてる職場ですから、辞めたくなる気持ちもわかる。

いかんせんプラットホームがアナログな職場なんで、パソコン導入まであと8年ぐらい掛かるって聞いたな。

8年先なら俺も働いてないぜ、いくら何でも。

コンピュータの電源を切るのに、シャットダウンせずにコンセントを引っこ抜くようなお方ばかりだから、本当に困ったもんです。

でもPC操作が本業じゃないので、まぁ仕方がないです。

何でまた、こんな辛気臭い文章を書いているかというと、ここんとこ職場内での喪失感がハンパなくて、モチベーションがダダ下がり。良い人が辞めていっちゃうと、こんなにもフヌケてしまうもんなのかな。

とにかくブルーな気分(古い)を払拭したくて書かせてもらってます。

僕の場合、書いちゃえば、気が済むんで…。

 

ところで、話は変わるけど。

オンライン手話講座を受講し始めてから、二年が経つけど、手話の上達度はともかく、僕の中で着実に変わってきたものがあります。

それは「対人アプローチ」の方法ですね。

講座を受けるまでは、初対面の印象は、どちらかというと憮然とした感じ(主観)だったんですが、二年たった今、表情筋が割とゆるゆるになってきて、あまり威圧感や警戒感を与えずに済んでる(これも主観)感じになってます。

これはどういうことかというと、手話の表現技法の一つに、表情を補足的に使って、相手に伝える技術があるんですね。

それを手の動きを抜きにして、一般人(手話が出来ない人)の前でやってみたら、相手の態度が軟化していることに気付いたんです。

いやナニ、そんな難しいことはやってなくて、驚いたことを伝えるのに目を見広げたり、困ったことを伝えるのに眉を下げて頭を掻いたり、嬉しい時には満面の笑みを浮かべたり、その程度のことです。

でも人間は、齢を重ねる度に、相手に心を読まれまいと、感情表現、とりわけ表情にプロテクトを掛けてしまいがちです。

そして一度プロテクトしてしまうと、なかなか解除が難しいと思われます。詐欺師でもない限り…。

僕の場合、そのプロテクトを手話講座で解除出来たと思うんです。ろう講師によって、強制的に。

思うに、ろうの講師から表情の固さに関しては、かなり指摘されました。「もっとこう、眉を持ち上げてごらんよ」って具合に。

たまに感情に任せて手話表現すると、「あ、今の表情、とても良いですよ」と褒められたりして、感情を乗せて意思表示するという、当たり前の人間らしさを手話によって取り戻せた感じです。

この二年間で、僕はかなり表情が豊かになったんじゃないかなと思います(主観ですが)。

以前の僕のように、表情が固くて、自分は相手に警戒心を与えがちだと感じてる人には、一度手話を学ぶことをお勧めしたいです。

いつの頃からか、感情をあらわにすることが恥ずかしくなって、ポーカーフェイスを努力するようになっていました。それってとても損なことでした。

そんなことする必要なんて全然ないんですよ。

もちろん、怒りや嫌悪感をあらわにするのはいけませんが…。

大切なのは、自分の良心に素直であること。

同時に、良心を表現することの難しさも痛感しています。

………。

ああ、そうなのか、やっと今、分かったわ。

そういったことを体現してるような人が辞めたもんだから、今とっても辛いんだ。

そういう意味で気落ちしてたのね、オレ。

あの人のロスは、俺の中でまだ当分続きそうです。